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Mt. Whitney ハイキング2018(6)~アマチュア無線

頂上から

アマチュア無線を持参しましたが。。。

今回は、今年始めにアメリカでアマチュア無線の免許を取った事もあって、アマチュア無線のトランシーバーを持参しました。実際は殆ど使う機会はなかったのですが、簡単な状況を付け加えておきます。

まずは、日本からこのエリアを登られる方へ若干の情報ですが、アメリカでは日本で免許を受けていて、有効なコールサインを持っている方は、日本のコールサインを使って日本で受けている免許の範囲でアメリカでも運用する事ができます。ただし、アメリカで資格を持っている方は、その資格に基づく範囲での運用になります。
ここで若干問題になるのは、V/UHF帯の周波数の割り当てが日本の方が狭く一部のアメリカで割り当てられている周波数は使えないという事になります。当然、日本で使用しているトランシーバーを持ち込んで運用する場合は、日本で割り当てられている周波数しか送信できるようになっているので、自動的に制限がかかるので大きな問題ではないと思いますが、アメリカの局と交信したい場合は、大きな制限の一つになるかと思います。
アメリカの資格は比較的簡単に取れるので、アメリカでの運用を考えている場合はアメリカの資格を取ってしまうというのも一つだと思います。ただし、アメリカで郵便を受け取るための住所が必要になります。(私書箱などでも良い様です。。。)アメリカの資格があれば、安価な中華トランシーバを使えば、アメリカで許可されている周波数で送信する事ができます!

街でのカバレッジは?

登山口に向かう途中車での移動時にAPRSを使ってみましたが、ヨセミテ付近を通過している際には割と多くのパケットを受信していましたが、ヨセミテを越えて、US-395に入ると夜中と言う事もあって、パケットは余り受信できなかったようです。(帰りはトランシーバのバッテリーが空になっていたので試していません)
Bishopに中継局があるようで、自分自身のパケットも認識されていました。

トレールでは?

トレールは基本的に谷沿いを登るので余りカバレッジは良くないような印象でした。バッテリーの容量も気になるので常時ONにしていたわけではなく、短い休憩時に数分使っただけですので、断定はできませんが、パケットの受信はありませんでしたし、自身のパケットも認識されていなかった様です。(ハンディ機の内蔵アンテナ使用で出力1W での送信です)
トレールキャンプでは、結構な時間受信していましたが、送受信ともAPRSはダメでした。
また、トレールで見かけた幾つかのパーティは、アマチュア無線のトランシーバーを持っている人も見かけましたが、基本的にグループ内での連絡ように試用している感じで、Simplexの周波数を聞いていましたが、特に会話は受信できませんでした。

Trail Crestを越えて頂上稜線に出ると西側の中継局ともコンタクトが取れるようで、カバレジは上がったように思います。

繰り返しになりますが、常時使用していたわけではないので断言はできませんが、頂上稜線を除くと余りAPRSのカバレッジは期待できないようです。リピータについては事前に周波数を調べて行かなかったので、不明です。Simplexは基本的には静かでもう少し事前に、リピータの周波数を調べておく必要があるようです。

非常時には?

非常時の連絡手段として、最近アマチュア無線の可能性を考え始めたところですが、思ったより、APRSのカバレッジがないので、非常時の連絡手段としても限定的なのかもしれません。ただ、地元のリピータの周波数を事前に調べてメモリーチャネルに入れておけば、もう少し役に立つとも思いますので、次回は事前にもう少し準備をして調査をしたいと思います。

(つづく)



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