スキップしてメイン コンテンツに移動

トレッキングポール


スキー用のポールとトレッキングポール

 9月に入ってしまいました。今年の夏はいろいろバタバタしていて、10年ぶりに日本に行ったりなど予定外の忙しさもあって更新が滞てしまいました。こちらでは、8月の中旬より子供たちの学校も始まって一段落したところなので、久々に投稿する事にしました。

 今日の話は、最近使用している人が多くなったトレッキングポールの話です。最近の日本の登山、ハイキング状況はわからないのですが、アメリカでは使っている人が非常に多くなっています。私も以前は使わなかったのですが、最近は足腰の衰えもあるのでここ数年は使うようになりました。最近まではスキー用のポールを使っていたのですが、以前に使っていた物が壊れたので、昨年新しい物を購入しました。

トレッキングポール

私が購入したのは、Black Diamond社製のもので、アマゾンでも売っています。いろいろなタイプがあって、これは折り畳み式になっているものです。別な物は、こんな物もあります。これは収縮タイプの物です。大きな違いは、折り畳み式の物の多くは、長さが殆ど調整できない物が多くなっています。ただし、私が購入した物は一番上の部分で長さを調整できるようになっています。

長さが調整できるようになっています

 ちなみにこのモデル本来は女性用のものなのですが、違いは基本的に強度と重さなので、私の体格では女性用でも十分なので軽い女性用の物を使っています。

 スキー用のポールとの大きな違いは先端部にあります。

スキー用の先端部

 スキー用の物はセンタ部が雪に刺さりやすいように、金属製のチップになっていて、更にリングも雪に潜りにくいように大きくなっています。

トレッキングポールの先端部
一方で、トレッキングポールは滑りづらいようにゴムの材質を使っていて、リング部分も小さくなっているか、リング部分が無い物も多いです。このモデルは先端部分が交換できるようになっていて、ねじを外して、金属製のチップに変える事もできます。

金属製のチップ

 モデルによっては、リングも交換できるようになっているものもあって、スキー用と兼用できる物もありますが、私は分けて使用しています。私のモデルの場合、夏の固い雪渓などでは使えますが、スキーなどのように余り固くしまっていない雪ではリングが小さいため、雪に潜ってしまうのと、先端部分の長さが短いので一般的な雪の上ではスキー用の物の方が使いやすいとおもいます。
 先端部分もいろいろな形状があって、先端部分が太くなっていてより摩擦が大きく安定するようになっていものもあります。

 以前はスキー用の物を兼用していたと書きましたが、その場合、リングに負担が大きくリングが壊れてきてしまいました。また、先端に基本的に摩擦がないので少し安定しにくくなっていますが、個人的には慣れの問題で、大きな問題ではないように思いました。

トレッキングポールの利点

 さて、トレッキングポールの利点ですが、一番はバランスを取る補助だと思います。ポールを使う事でバランスを崩すことが少なくなるのに加えバランスを崩しかけてもリカバーできる点が大きいと思います。一般的にハイキングなどでは、足首まで保護されたブーツを履くことが多いようですが、ポールを併用することで、いくらか軽めのブーツを選ぶとういう意味で靴の選択肢も広がるという事があります。特にある程度思い荷物を背負う場合、しっかりした重登山靴を使う事が多かったようですが、場合によってはポールを併用することで、軽登山靴という選択肢も出てくると考えられますし、軽い荷物の場合はシューズタイプの物も選択肢になり得るという事があります。この辺はあくまで、足の筋力や、慣れによって選ぶ必要はあるかと思いますが、上手く道具の組み合わせを考えれば、組み合わせの選択肢は多くなるということだと思います。

 また、若い頃に比べて筋力も落ちてきているので、特に下りでは体重を分散させる事もできるので足の負担を減らすことができるので、私も最近は使う事が多くなりました。

 両手に2本持って使う人が多いようですが、この方がバランスはとりやすく安定するようです。私は個人的には両手が塞がるのがあまり好きではないので、1本で使う事がおおいです。

安価なモデルは?

 ところで、アマゾンなどを見ていると安価なモデルもあります。私の場合はアウトドアショップで買う事が多いので、余り安価なモデルは見かけないのですが、知人に言われて見てみると意外に易いモデルが多い事に気づきました。

 このモデルはペアで36.99ドルと先に挙げたモデルに比べてかなり安くなっています。実際に使ったわけではないので詳しい事はわかりませんが、仕様を見ると、1.1(lb)=498.95(g)になっています。(2本の重量)、一方で私が買ったモデルは、1.6(lb)=725.75(g)で、1本あたりで100gも重量が変わるので、材質や強度の違いがあるのかと思います。恐らくその辺が値段の違いになってるものと考えられます。実際に使った事がないので、これがどの程度問題になるかはわかりませんが、普通に使う分には恐らく問題はないのだと思います。急に体重がかかった時に折れやすいとか、やや曲がりやすいなどの違いだと思います。この辺は購入される方の判断だと思います。


 足腰がだんだん弱って来ると思われる中高年のハイカーには怪我の予防などを考えると、使って見るとよい道具の一つではないかと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~